『マイナビエージェント』に本当に登録すべきなのか、信用できる評判を見てから決めたいですよね。
私は転職エージェントとして長く働いておりますが、既存にネット上にある情報は「素人」が片手間に書いていて誤りが多い上に、評判もアンケートをしている層に偏りがある印象を受けるので、うのみにしてしまっては危険と感じております。
そこで、このページでは『マイナビエージェント』について、幅広い「年齢」「性別」「年収」「業界」の人たち計500人以上からアンケート調査し、信用できる評判・口コミを集めました。
それが事実なのかどうかも、転職エージェントのネットワークと知見を活かして、業界内部の情報をもとに検証していくことで、下記の流れで「マイナビエージェント」の特徴を余すことなくお伝えします。
全て読めば、自分がマイナビエージェントに登録すべきかどうか自信をもって判断でき、転職の第一歩を踏み出せるようになるでしょう。
1. マイナビエージェントの総評|他エージェントと比較して
マイナビエージェントは、2018年ごろから大きく評価が上がった、勢いが非常にある転職エージェントです。
マイナビ社は、新卒領域も含めて、後発にも関わらず圧倒的に事業を成長させるのが得意な会社で、20代向けの案件や中小企業を中心に猛烈な勢いで求人数を増やしており、いまとても勢いのある転職エージェントです。
そして、合計500名に対して行った全16社の大手総合転職エージェントの評価に関するアンケートの結果、『マイナビエージェント』の評価は下記の通りでした。
総合順位 | コメント | |
総合評価 | 3位 | 30代以降の方からの評判は優れませんでしたが、20代や第二新卒の若手からは面倒見のよさなどから評判が非常に良いです。 |
求人の質・量 | 5位 | 中小企業や第二新卒のための独占案件が多いと評判。 |
提案力 | 3位 | 20代からは厚い支持。ただ若い担当者が多く、30代以上からはニーズに合った提案がなかったと不評。 |
サポート体制 | 2位 | 熱意のある担当者が多くレスが速いが、連絡が密すぎて窮屈だと感じる場合も。 |
調査結果から、メリット・デメリットは下記の通りでした。
メリット | デメリット |
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上記より、マイナビエージェントを単独メインで使うのは賢い選択肢ではないでしょう。
- リクルートエージェント|求人数&実績No.1
- doda|求人数No.2!コロナ禍では登録必須
- キャリアカーバー|年収600万円~を目指すなら
- ワークポート|二卒・未経験に強い
これまでの説明で、『マイナビエージェント』に興味を抱かれた方は、ぜひ一度登録してみてください。
2. マイナビエージェントのメリットと評判・口コミ(出典:自社調査)
評判・口コミからわかるマイナビエージェントのメリットは、下記3点です。
- サポートに熱意があって丁寧
- 中小企業を中心として求人量が多い
- 第二新卒のための求人を多数所有している
それぞれ口コミを引用しながら解説していきます。
2-1. サポートに熱意があって丁寧
新卒領域でリクルートを追い越しNo.1を達成したため、次は中途採用を目標としており、他社に比べて社員の方のやる気が非常に高いと評判です。
レスポンスが迅速なのは当然として、単なる求人紹介にとどまらず、その人のことをしっかり分析した上での求人内容や丁寧な面接対策などをしてくれたという声を多く聞きます。
マイナビの一番よかったところは、履歴書、職務経歴書を送ると、「もうちょっとこうすればよくなりますよ」など優しく的確にアドバイスをくれたところです。
応募したところはほとんど書類で落とされることはなかったので、プロに依頼してよかったなと。正解でした。
裏付け調査結果「優秀なエージェント獲得に動いていることは間違いない」
前述の通り、マイナビエージェントは後発なのですがリクルートに負けたくないという背景もあるため、ノウハウのある優秀なアドバイザーを獲得して事業を強化したいという思惑があるのは関係者に聞いても間違いなさそうです。
上記はマイナビエージェントに所属するアドバイザーの一例ですが、このような方を中途で大量に獲得し、組織にノウハウを注入していっているようです。
こういった方に当たると、満足度は特に高いでしょう。
2-2. 中小企業を中心として求人量が多い
マイナビエージェントは、『リクルートエージェント』『doda』には劣りますが、案件数は業界でもトップクラスです。
特に、広告費が高いリクルートのことが嫌いな企業を中心として、他の媒体にはない独自案件があるので中小企業の転職を視野に入れている方から好評です。
取り合ってもくれないエージェントもあったが、マイナビさんはできる限りの求人を紹介してくれてとても助かった。
連絡も速く、安心して転職に臨めたこともよかった。
リクルート、JAC、マイナビの3社を利用しましたが、一番自分にあった求人を用意してくれたのはマイナビでした。
リクルートも同じくらい多くの求人を用意してくれましたが、自分にはいまいちピントこず….
最終的には、マイナビのコンサルタントにおすすめされた福利厚生のしっかりした隠れ優良企業に転職しました。
あとJACは私が大手志望でないからなのか反応が悪く、あまり求人をもらえませんでした。
裏付け調査結果:「転職エージェントとして後発のため、いまは赤字覚悟の積極的な営業スタイル」
業界の人間からの情報を総合すると、求人獲得のための営業戦略が違うようです。
どういうことかというと、リクルートなど古くからの最大手は知名度も高く、採用に困っている企業の方から声がかかります。
しかし、マイナビエージェントに関しては、新卒では知名度があるものの、転職は後発のため、費用がかかっても事業投資と割り切り、自分から積極的に求人を確保しに行きます。
- 知り合いで採用やりたいって言ってる社長さんか採用担当の方、いないですか?もしいたらご紹介してください!
私の周りにも、このようなメッセージを受け取ったという経験がある人は多いです。
このように、リクルートには負けじと、小さい企業にもしっかりと能動的に訪問・営業しているため、中小企業の案件数が多いということでしょう。
2-3. 第二新卒のための求人を多数所有している
評価を分析してみると、新卒3年目以内の第二新卒の方から求人の質が高いと好評でした。
他社と比較しても、経験者を優遇する案件よりも、未経験でも人物重視の案件が豊富に取りそろえているというのが特徴です。
裏付け調査結果「第二新卒層は新卒でもマイナビを使っているため」
採用企業の担当者に聞いてわかったことは、下記のような考えを持っている人が多いということでした。
- いまの第二新卒世代は新卒採用で「マイナビ」を使う人がとても多い。だから、その層には「リクルート」ではなく「マイナビ」にあえてお願いしている。
それ以前の世代に関しては、新卒でも「リクナビ」が優勢だったため、求人獲得にやや苦戦していますが、第二新卒には強みがあることはわかりました。
実際に「マイナビエージェント」でしか第二新卒の募集を出していない最大手人気企業も多数存在しますから、第二新卒で大手を志望する方は登録することをおすすめします。
3. マイナビエージェントのデメリットと評判・口コミ
評判・口コミからわかるマイナビエージェントのデメリットは、下記2点です。
- 30代以上やハイキャリアの求人は物足りない
- 連絡が密すぎて窮屈だと感じる場合がある
それぞれ口コミを引用しながら解説していきます。
3-1. 30代以上やハイキャリアの求人は物足りない
最大手の『doda』や『リクルートエージェント』に比べると、30代以上やハイキャリア向けは求人件数が少なく選択肢が限られてしまうようです。
もちろん、対応自体は親身ですのでおすすめではありますが、20代の方ほど積極的なおすすめはできないかもしれません。
登録したもののほとんど記憶にないエージェント。
確か、Rとか他社と比べて、求人の量も質が低かった記憶がある。
紹介してもらったものの応募してないので、サポートなどがどうかはわからない。
裏付け調査結果「超大手の求人データベースは圧倒的。それに比べると確かに見劣り」
『マイナビエージェント』が少ないというよりも、『doda』『リクルートエージェント』のような業界最大手の求人データベースが強すぎるという話だと思います。
実際に業界最大手の『リクルートエージェント』と『マイナビエージェント』、転職サイトで有名な『エン転職』の3社で比較してみました。
※『doda』は非公開求人数が記載がないので、『リクルートエージェント』で比較しています。
公開求人数がリクルートエージェントと同程度なので、総数も大差ない可能性が高いです。
グラフにすると一目瞭然ですが、『リクルートエージェント』が求人数では圧勝です。
しかし、『エン転職』と比較してみると、10倍ほど『マイナビエージェント』のほうが求人数があります。
つまり、『マイナビエージェント』自体の求人数は十分にあるが、『リクルートエージェント』が多すぎるということがわかるかと思います。
求人数も大事ですが、重要なのはあなたにあった質の高い求人がいくつ見つかるかです。
なので、十分に求人に選択肢のある『マイナビエージェント』を選ばない理由にはならないと私は考えます。
3-2. 連絡が密すぎて窮屈だと感じる場合がある
熱意の裏返しではありますが、レスポンスが速く、求人数を多く紹介してくれるので、連絡対応に追われてしまうという声もありました。
登録して希望を出してるにも関わらず働きたい会社は少なく、紹介よりも面接ではこう答えるべき!とか履歴書の書き方、服装など関係ないとは言えないですが、求めていない情報が毎日メールで届くので転職サイトとしてはどうかなと思いました。。
4. マイナビエージェント以外のおすすめ転職エージェント
マイナビエージェントの口コミ・評判を紹介してきましたが、他の転職エージェントも合わせて登録することがおすすめです。
なぜ他のエージェントも登録した方が良いのか、また、おすすめの転職エージェントについて紹介します。
4-1. マイナビエージェント以外も利用するべき2つの理由
マイナビエージェント以外にも登録した方が良い理由は2つあります。
- 担当のキャリアアドバイザーが合わない場合があるから
- 独占案件をカバーできるから
それぞれ簡単に紹介します。
理由① 担当のキャリアアドバイザーが合わない場合があるから
マイナビエージェントにはキャリアアドバイザーが何人もおり、担当になった人がイマイチであったり、自分に合わない場合があります。
担当を変えることをお願いすることはできますが、業界や職種、地域等により変更が難しい場合があります。
複数の転職エージェントのスタッフと会ってみて、自分にマッチした人を探すのがベストです。
理由② 独占案件をカバーできるから
それぞれの転職エージェントには、そのエージェントでしか取り扱っていない「独占案件」が存在しているため、複数利用することでより多くの案件に応募することができます。
あなたにピッタリの求人はマイナビエージェント以外の転職エージェントが取り扱っている場合があるのです。
複数の転職エージェントに登録して、最良の求人を見つけられるようにしましょう。
4-2. マイナビエージェント以外のおすすめ転職エージェントまとめ
転職エージェントは、大きく2つに分かれます。
- (1)総合型転職エージェント・・・あらゆる業界を扱う転職エージェント
- (2)業界特化型転職エージェント・・・特定の業界のみを扱う転職エージェント
マイナビエージェントは総合転職エージェントです。
それぞれおすすめを紹介するので、自分に合っていそうな所を2~3社チェックしてみてください。
※基本的には総合型を利用すれば大丈夫ですが、エンジニアや年収600万円を超える方であれば、業界特化型としてご紹介する転職エージェントを利用するのがベストです。
(1)おすすめの総合型転職エージェント
マイナビエージェント以外でおすすめなのが次の3社です。
- パソナキャリア|サポートに定評あり
- JACリクルートメント|年収600万円以上向け
- doda|業界大手で幅広い層におすすめ
- リクルートエージェント|求人数が豊富
クリックすると、公式サイトへリンクします。
この3社は、私が500人の口コミをチェックした最もおすすめの転職エージェントです。
それぞれ紹介しますが、特におすすめなのがdodaで、迷うならマイナビエージェントと合わせてここに登録することがおすすめです。
転職エージェントの比較ランキングについて詳しく知りたい方は、こちらのページ「転職エージェントおすすめランキング|500人の評判比較!」をご覧ください。
パソナキャリア|サポート充実で満足度No.1
『パソナキャリア』は、手厚いサポート・フォローに定評があり、慣れない転職に不安がある方に特におすすめです。
運営元のパソナは人材派遣領域で業界最大手の企業であり、16,000社以上と取引実績があるため、求人数も充実しています。また、年収700万円以上の非公開求人を多く取り扱う『ハイクラス向けサービス』など、サービス内容も多岐にわたります。
そしてなにより、パソナの社風自体が「利益よりも社会貢献」を重要視しているため、「親身な転職者サポート」を実現しているようで、その結果として「アンケート満足度No.2」とリクルートエージェントに次ぐ実績を誇っています。
そのため、転職活動をするのであれば、まず登録すべき転職エージェントの1社です。
JACリクルートメント|年収600万円以上の求人豊富
『JACリクルートメント』は、外資系・国内企業のグローバルポジションについては国内実績No.1で、ハイキャリア案件については間違いなくトップレベルといえるでしょう。
キャリアや経験にある程度の自信がある方は、そのキャリアを活かすためにも必ず登録すべき1社です。
※年収600万円以上ない方だと、紹介してもらえない可能性があるので、その場合は『パソナキャリア』など、他の転職エージェントに相談しましょう。
doda|業界最大級で、求人の質・量ともに申し分ない
『dodaエージェント』は、パーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する国内最大級の転職エージェントです。
提案力・求人数ともにトップレベルで、かつ「悪い口コミ」も見当たらず、担当者の当たり外れが少ないエージェントだと言われています。
首都圏の20代30代にはもちろん強く、他にも地方での転職や、高齢での転職など、他の転職エージェントで断られるような場合でも、dodaであれば案件が見つかるとの口コミが見受けられたので、『全ての人におすすめできる転職エージェント』と言えます。
リクルートエージェント|業界大手、担当に差があるのが懸念
リクルートエージェントは、求人数No.1の総合転職エージェントであり、コロナ禍で求人数が減っている今、必ず登録すべき1社です。
ただ、1社だけだと十分な求人数には満たないので、No.2の『dodaエージェント』をはじめとした他の転職エージェントも同時登録しておくことをおすすめします。
また、コンサルタントに一部ネガティブな口コミもありましたので(※大手なので担当差が大きい)、不安な場合は、サポートへの評判が高い『パソナキャリア』や『マイナビエージェント』を併用すると良いでしょう。
Point:転職エージェントは必ず3社登録しよう
コロナ禍で求人数が減っている今、たった1社の転職エージェントでは良い求人を集めることができません。
最初の登録は、少しだけ面倒かもしれませんが、可能な限りたくさん登録することが、転職成功への最初の一歩です。
例えば、総求人数No.2の『doda』、サポート満足度が高い『マイナビエージェント』など、最低でも3社登録することをおすすめします。
5. マイナビエージェントに関するQ&A
マイナビエージェントについてよくある疑問をQ&A形式にしてまとめました。
- マイナビエージェントに断られる場合はありますか?
- 電話で面談しても良いですか?
- 悪いキャリアアドバイザーにあたったらどうすれば良いですか?
それぞれ紹介します。
5-1. マイナビエージェントに断られる場合はありますか?
次のような条件に当てはまる場合、仕事を紹介してもらえない場合があります。
- 年齢と職務経歴が見合っていない
- 中卒で職歴なし
- 転職回数が多すぎる
断られた場合は、『パソナキャリア』『リクルートエージェント』など他の転職エージェントに申し込むなどしてみましょう。
5-2. 電話で面談しても良いですか?
電話でも面談を受けることはできますが、次のようなデメリットがあります。
- スタッフの顔が見えず、信頼できるか不明
- 電話では事実確認にとどまり、深いアドバイスはもらえない
- 就職への熱意を伝えるのが難しい
対面の面談を受けた人の方が、電話で受けた人よりも大事に扱ってくれるそうです。
どうしても行けない場合に限り、電話面談にすることをおすすめします。
5-3. 悪いキャリアアドバイザーにあたったらどうすれば良いですか?
キャリアアドバイザーを変更してもらいましょう。
しかし、マイナビエージェントでは、キャリアエージェントの変更法を明示していませんので、問い合わせてみてください。
6. さいごに
マイナビエージェントの悪い評判について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
マイナビエージェントはキャリアアドバイザーの対応が熱心で、満足度が高い転職エージェントですが、一方で、求人の質に問題があるなどのデメリットがあることは事実です。
ただし、マイナビエージェントは無料でサービスを受けられるわけですから、まずは登録してみて、自分に合っているか確認してみることをおすすめします。
合わないなら、以下で記載する他の転職エージェントを利用しましょう。
担当の人の対応がとても素晴らしかった。話もしっかりと聞いてくれた上で提案もしてくれて、他のエージェントさん達よりも心強かったです。
特に、初めての転職だったので職務経歴書・履歴書が不安だったのですが、丁寧に添削してくれたのが印象に残っています。
またお世話になる機会があったら、その担当さんにお願いしたいと思っています。